2013年12月16日月曜日

太極剣 12月

準備運動、剣を体の前後で回す、劈剣、
掛剣、撩剣、帯剣、長拳剣、套路前半(並歩平刺まで)手首の柔軟
  • 掛剣 後ろを見る。見てから掛
  • 撩剣 手に乗せて剣を運ぶ。剣柄は手首を緩めやすい握り方をする。
  • 帯剣 剣を出して用意してから、足を出しながら切る。足は左右に出す。視線も左右に剣を追う。前ばかり見ていない。
  • 長拳剣・刺剣 刺す時は一気に刺す。迷わない。
  • 長拳剣・掛剣 立円、体の近くを通す。細い通路で戦っている。
套路練習で注意されたところ
  • 並歩点剣から撩で後ろに切り上げる時、手首がまっすぐになるまで完全に切り上げる。
  • 弓歩平刺か→転身斜帯で転身するとき、つま先の方向に注意。股関節の開く限界は個人によって違うが、おおむね90度より少し広いくらいが限界。ここの場合、角度にして200度の転身が必要となる。動き始めの歩平刺で角度を深く取りすぎると、正しい動きでの転身が不可能になる。
  • 虚歩前指→並歩平刺  左の腰を沈めて前を向く。剣の先を上げ、水平にして腰の横で構える。それから刺す。
手首の柔軟 
  • 両手の指を軽く絡ませ、手のひらの中にボールが入るくらいの空間を残したまま、手首をまわす。動かす際、脇の下を固定しない。

先生の話

剣の運用にとって大切なこと
  • 自分にとってちょうど良い範囲、距離感を知ること。
    例えば、どんなに近くを通しても自分の体にぶつからない、剣の動かし方。これらは人によって違うので、自分で体得しなければならない。
  • タイミングや動く方向を調整して、無意味な動きをなくす。
    動作と動作の間に体や手首を緩める。緩めることによって、剣を次の攻撃の態勢にスムーズに移行することができる。
  • 攻撃のポイントで必要充分な力を出す。攻撃の動作のとき以外は、いつでも体の力を抜き、体力消耗をセーブする。リラックスする。
普段の練習の仕方
  • 練習のために時間を取りにくい場合、電車を待っている時間に片足で立つ。これだけでもバランスの練習になる。
練習で「何」をするか
  • 練習を通じて、自分が使っている無駄な力を自覚する。緊張を解き、体の余分な力を抜いて、動作を行うために必要な力だけを使えるようにする。余計な力を使わず、無駄を極限まで少なくすることは、練習で覚えるしかない。最初は考えながら動くが、慣れてくればリラックスして動くことが出来るようになる。
  • 一流の運動選手は意識して体の力を抜くことが出来る。
  • 太極拳の練習は自転車の練習に似ているところが有る。一旦覚えれば、考えなくてもリラックスして乗れる。
私の感想
套路を練習するとき、バランスが崩れそうになって緊張する。リラックスしていればバランスがとれるのに、何かの拍子に緊張すると止めども無くバランスが崩れる。筋力、バランス感覚が足りないためもあるが、性格的にもすごく緊張しやすいのは自分でも自覚している。もう少し、人前で緊張しないようになれないものだろうか。外向的な性格の人がうらやましい。



 

2013年12月15日日曜日

太極拳入門 12月9日の練習

開脚前屈ストレッチ、足上げ、肩の体操、套路、スクワット

開脚前屈 
前方へのストレッチ 
  • 両足を開いて前方へ肘をつく。背中を反らして頭を上げる。
左足方向へのストレッチ 
  • 右手で左足を外側からつかむ。左手で左足を上からつかみ体の方へ引く。体を左足方向へ15回弾みを付けて倒す。その後しばらく体を倒したまま静止。
右足方向へのストレッチ 
  • 左師方向と手を換えてストレッチ
肩の運動
  • 準備運動3種類
  1. 手のひらを下にして肘を曲げ、体の前で腕を水平に構え、肘を後ろに2回引く。その後、手のひらを上にして腕を前に出し 、手を後ろに2回反らす。
  2. 体の前で手のひらを組み、体を左右に2回づつ後ろにねじる。 
  3. 体の横で腕を上下に構え、下の腕は上へ、上の腕を下へ同時に振る。同じ方向へ2回づつ。
  • 肩の体操4種類
  1. 左右に体重移動をしながら、ハグのような動作をする。
  2. 振り上げた腕の力を抜いた勢いで背中をたたく。片方の腕は上から体の前を通って反対側の肩の後ろをたたく。もう片方は体の後ろを通って手の甲で背中の真ん中あたりをたたく。両手同時に、体を沈め、回転させながら勢いをつけて腕を振る。腕は体をたたいたらすぐに体から離す。コントロールしないで勢いに任せる。
  3. 勢い良くバンザイした状態から、肘を曲げて背中をたたく。
  4. 左右に体重移動しながら、下から横に腕を振り上げ、頭の後ろから反対側の肩を叩く。体の横を伸ばす。
スクワット
  • 膝を肩幅に開いてしゃがむ。膝の間からダンベルを持つ。立ち上がりながらダンベルを頭の上に持ち上げる。もう一度しゃがんで床にダンベルを下ろす。 

注意されたこと
足上げ
  • 足を勢い良く蹴り上げる。持ち上げるのではない。
  • 軸足を安定させる。
  • 正しい姿勢を保つ。体や手がふらつかないように。
  • 蹴り上げるとき息を吐く
套路
  • 立身中正
  • 右磴脚から双峰貫耳へ移行するとき、左右に広げた手は外側に引っ張られている意識を持ち続ける。

2013年12月4日水曜日

太極拳入門 12月2日の練習

準備運動、仆歩のストレッチ、足を前にそろえて前屈ストレッチ、
足上げ(上へ蹴り上げる、蹴り上げてから回す、足の甲を打つ)
開歩・収歩、站椿、手を上げ下げする動作 、膝を曲げて手を上げ下げする動作、
進歩、退歩、套路の練習
ダンベルを使ってスクワット2種類 8回1セットで各3セット

足上げ 
  • 体が揺れないように。軸足を安定させて、上げる足だけを動かす。
  • 軸足を安定させるには筋力が必要。
 スクワット 
  • 足を肩幅に広げる。つま先と膝の方向を同じにする。
  • 正しい姿勢で立ち上がる

2013年11月28日木曜日

太極拳入門 11月25日の練習

準備運動、易筋経、背筋の運動、足の筋トレ
開歩・収歩、站椿 、
手を上げ下げする動作、膝を曲げて手を上げ下げする動作、
手揮琵琶(止めて軸足の筋トレ)
進歩、退歩、野馬分鬃、摟膝拗歩、倒巻肱、攬雀尾、套路を通して練習
単鞭、雲手、単鞭の復習
グループに分かれて套路の練習2回
肩のストレッチ2種類、骨盤と背骨の調整、腕回し、腕上げ、肩の筋トレ、
腿裏のストレッチ、足上げ 前と斜め

足の筋トレ;下までしゃがむスクワット。手は前に出して体の前で大きな円を作るように動かす。
背筋の運動;しゃがんだ姿勢で、手で両方の足首を持ち、背中を思いっきり反らす。
腿裏側のストレッチ;立ってするバージョン

注意されたこと
易筋経;ぼんやりしていて間違えた
進歩;足を出すとき左45度へ。左足が正面を向いていた。
倒巻肱;後ろへ下がるとき背中で押すように。背中を意識。押している手が高すぎる。
雲手;重心をゆっくりと移動

2013年11月19日火曜日

太極拳入門 昨日の練習

準備運動 
易筋経、開歩・収歩、手を上げ下げする動作、站椿
膝を曲げて手を上げ下げする動作、手揮琵琶
進歩、退歩、野馬分鬃、摟膝拗歩、倒巻肱の練習
24式套路を通して練習
手揮琵琶〜右攬雀尾まで復習と練習5回
単鞭、雲手、単鞭の説明と練習

套路全般についての注意
  • 踵の幅に注意する
  • 頭の高さを変えない
  • 手,足、腰など全身の動きを連動させる
  • 止まらない
単鞭
 転身するときの足の動作
  • 左足踵を調整
  • 右足つま先を調整(90度)
  • 左膝を開く
  • 左足踵を右足踵の外側に下ろす
  • 左足へ体重移動して右足を碾脚
右足を出す時は、単鞭が完成した時に足が交差しないよう、踵を下ろす前に位置に注意する。
 右足つま先は、後の単鞭ができなくなるので、90度以上には内側に入れない。

雲手
 手の動作
  • 体の前で両手を、横長の楕円を描くように動かす
  • 楕円の左右の端で手が上下に入れ替わる
  • 楕円の右端(体の右側)で、右手が上から下へ、左手は下から上に動いて、肩の高さですれ違う。体の右端はこの反対
  • 両手の関係は、すれ違う前は「合」すれ違った後は「開」
  • 両手の関係を運動の方向でとらえると、上下の関係
体と足の動作
  • 左足を左横に接地したとき体・腰は右を向く
  • 右足を左足に引き寄せた時、体・腰は左を向く
体重移動
  • 体の右側で両手を上下に「合・開」すると同時に、腰を左へ回し始め、左足へ体重移動を開始する
  • 両手を体の動きと一緒に左へ回しながら右足を引き寄せる、両手が体の左側で上下に合わさったとき、重心はまだ左足
  • 両手を体の横で「合・開」させると同時に、左足と右足を踏み替えて、重心を右足へ移動する
  • 体を右に回しながら左足を左へ出す
両手を体の横で合わせるときに、体幹をしっかりと回す。回しきれないと動作がやりにくい。足も横に出しにくい。

先生のお話
 練習を効果的に行うために大切なことの一つとして、「正しい動作を覚える」という事がある。正しい動きを覚えていないと、教室で先生の話を聞いても説明が理解できないし、当然、自分で練習することも出来ない。正しい動作を知っても、そのとおりに動くのはなかなか難しいが、それは、今はかまわない。先ず、太極拳の正しい動作を覚えて、自分一人で太極拳を演ずることが出来るようになることだ。太極拳の上達のためにとても大切なことだ。

私が今日先生に注意されたところ
  • 進歩の練習のとき、姿勢が猫背、顎が出ている
  • 雲手のとき、体幹が回っていない



2013年11月13日水曜日

太極剣 11月

準備運動の後 手首の柔軟 剣指を上げる練習 劈剣 点剣 剣を回す 掛剣 撩剣 長拳剣
  • 手首の柔軟 手のひらを横にして前に出す。もう一方の手で上から手の指をつかんで後ろに引く 
  • 剣指の練習 掄劈と剣指を同時に完成させる(最初剣を持たないで、後で剣を持って)
  • 剣指を刺す(穿?) 左手の剣指をお腹に刺す→身体に手の甲をつけるようにして背中に回す→お尻を通って腿裏→上へ上げる。
    剣指は何かを刺しに行くように、あるいは引っ張られている感じ。
  • 掄劈 動作が終わったとき剣先がぶれないように。
  • 独立掄劈 独立になるまでの剣指と剣の関係は、双方の円状の動きが、逆方向に上下に同調するだけでなく、「開合」の関係も併せ持つ。
    「開合」は腕の動きだけでなく、股関節を回し、身体を合わせて、体全体で意識する。
  • 掛剣 身体、腰を完全に左右に回す。左右で1セット。普通に歩く歩幅で前に進む。剣は立円。肩を上げない。
  • 撩剣 剣は身体から離さず、なるべく近くを通す。足の動きに合わせて剣を運ぶ。剣を運ぶ間、柄を握る手は緩めておいて、最後に振り上げてしっかりとつかむ。切っ先を振り上げる動作と、剣指を反らす動作を同時に完成させる。
  • 長拳剣 動作と動作のつなぎに注意する。剣を握りしめたまま腕を回すと、剣の先が大きくぶれてしまう。剣柄の握りを緩め、手首を伸ばして、腕と剣を平行にし、腕と剣を同じ回転軸で回す。剣を回した後も引き続き手首は緩めたまま、肩で剣を運ぶ。
    「方向転換して劈剣」の動作のとき「虚歩を作る、剣指、劈剣、頭を回す」を同時に完成する。
後半の練習
左弓歩攔 右弓歩攔 左弓歩攔 進歩反刺 反身回劈 虚歩点剣 
独立平托 弓歩掛劈 虚歩掄劈 撤歩反撃 進歩平刺 丁歩回抽 
旋転平抹 弓歩直刺 収勢
  • 左弓歩攔 右つま先を外に広げ、腰と身体を右に回す。剣は回転させながら体と一緒に右へ。
    腰を緩める。剣を腰の辺りまで下ろす。
    足を出して準備。剣の切っ先を下げる。
    体重移動しながら欄剣
  • 右弓歩攔 右足を引き寄せ、腰を緩め、足を出し、体重移動と同時に欄剣
  • 左弓歩攔 1回目と同じ
  • 進歩反刺 腰、手首を緩め、剣の切っ先を下へ向け始める。
    腰を回し、剣を下に向けて刺す、剣指は上に刺す、剣を見る。
    身体を立てる。剣を立てる。
    腰を緩め、足を出して、刺す
  • 反身回劈 剣を立剣で体の前を水平に抽。
    剣を少し持ち上げてから振り向いて劈剣。劈剣の方向は斜めになりすぎないように
  • 虚歩点剣 身体を緩め、右足へ体重移動。少し身体を右に回わし、剣指を右腕に合わせる。
    膝を開いて左足を出す、剣指をお腹を経て左へ広げる、右腕は回転させてから上に振りかざす。
    左足へ体重移動。体を左へ回す。剣を振り下ろして点剣、剣指を合わせる。右足虚歩。
  • 独立平托 体を緩める。
    右足を後ろに出す。jiao剣。
    右足へ体重移動。体を回転。
    独立。剣を上げる。
  • 弓歩掛劈 左足を下ろし、つま先を外に向ける。掛剣。
    体を緩める。足を出す。
    体重移動。劈剣
  • 虚歩掄劈 膝を緩める。高さを変えずに後ろに下がる。肩から剣を沈め後方に撩剣。剣の方を見る。体重は右足。
    腕、手首をゆるめる。体を更に剣の方へ回す。体を起こす。体を起こしながら剣を回転。剣の方向を見る。まだ体重は右足
    体を前方に向ける。左足を出す。剣は更に回転させながら頭の上へ持ち上げる。
    左足に体重移動。(左足先の方向に注意)
    右足を虚歩にする。同時に剣を頭上から前方へ振り下ろす。
  • 撤歩反撃 体を少し左に回す。両手を体の前で合わせる、右つま先を斜め後ろに着地。右踵を内側に回転させながら体重を徐々に移動、左足を碾脚、体の方向転換と同期させて両手を広げる。
    完成時、左手は腰前、剣先は頭の高さ。体勢は楼膝拗歩と同じ。
    足の形の名称は、ここの場合、弓歩ではなく橫襠步(横裆步héng dāng bù)
  • 進歩平刺 左へ横剣、手首を緩めて返し、右へもう一度横剣。肩の横に剣を構える。足は丁歩。
    左足を出す。剣を腰に構える。(剣指を刺す準備は早めにする)
    左足に体重移動。剣を刺すのと剣指を上げるのが同時。
  • 丁歩回抽 剣柄が大きく円を描くように抽。左足を調整して正面を向く。 剣は体の前、みぞおちの辺りで斜めに構える。
  • 旋転平抹  三歩目に大きめに後ろに下がりながら両手を広げ、下に押さえる。(後ろに引かない、広げすぎない) 虚歩
  • 弓歩直刺 剣と剣指を腰に構える。足を出して準備。体重移動しながら剣と剣指を両側から会わせるように刺す。
  • 収勢 剣の高さを変えずにまっすぐに後ろに引く。体は完全に後ろまで下がる。
    体を右に回して更に剣を引く。剣を左手に持ち替える。
    左足へ体重移動しながら体を正面に回す。両手を肘を中心に、対称方向にまわす。
    右足を左足の横、肩幅に下ろす。
    ゆっくりと体重を中心へ移す。

先生のお話
 身体運動は実際に体を動かして練習しないと身に付かない。逆に言うと時間をかければ身体は変化する。なかなか上達しないと思っている人は、自分がどのくらい太極拳に時間をかけているか計ってみよう。意外に少ないことに驚くかもしれない。

 自分の身体がどう動いているか知るのは面白い。”自分はこう動いている”と思っていても、実際の自分の体の動きは違っていることが多い。

私の感想
 このところ何回か続けて「人の動作を見る」課題が出された。
 この課題を通して、自分が驚くほど何も見ていないことがわかった。人の動作を見る場合も、自分の動作を意識する場合も、正誤を判断する基準が無いと「何も見えない」ということを実感した。自分が練習をする際に、どうしてこう動くのかを理解して、もっと細かく自分の体の各部分の動きを意識しなければいけない。




2013年10月30日水曜日

太極拳入門 一昨日の練習

準備運動 
手首のストレッチ、背筋の運動、易筋経、開歩・収歩、
手を上げ下げする動作、站椿 、膝を曲げて手を上げ下げする動作、
進歩、退歩、野馬分鬃、倒巻肱の練習
摟膝拗歩〜右攬雀尾まで4回くらい
起勢〜右攬雀尾まで3回くらい
足の筋トレ
  • 手首のストレッチ;一方の手をもう一方の手で握ってぎゅっと反らす、身体の前で手の平を返しながら水平に回す。
  • 背筋の運動;しゃがんだ姿勢で、手で両方の足首を持ち、背中を思いっきり反らす。
  • 足の筋トレ;立った姿勢から、しゃがんで立つ→一歩前に進む、を繰り返す。 立ち上がるとき背筋を伸ばしてまっすぐ上に立ち上がる。
  • 站椿;練習のとき、首筋を伸ばす、肩を緩める、腰を引き込む…という風に、順々に身体の各部分に注意を向け、正しい姿勢に調整して行く。
  • 套路を練習するとき;動作はどこで終わるかを考える。どこで終わっているのかを意識していないとメリハリの無い動きになってしまう。動作が完成したら、身体の動き自体は止めず、身体を緩めながら次の動作へつなげる。

攬雀尾
  • 手を前に出す動作の時、軸はそのままで、身体は少し回っている。足の付け根に変化があり、骨盤が少し沈むように回る。背中に変化が無く、手だけ斜めに出すのは間違い。
  • 片方の手首にもう一方の掌を当てて押す時は、なるべく身体の近くから。そうすると押す動作が大きくできる。完成時、腕は胸の高さで弧を描き、足は弓歩。
  • 両手で押す時は、身体の近くまで引いた手をお腹の辺りまで下げて、肩の高さまで押し上げる。押し上げるということがポイント。攻撃の時、相手を水平に横へ押してもすぐに立ち直ってしまうので意味が無い。斜め上、斜め下へ押せば,相手のバランスを崩すことができて威力が大きい。推手の練習で重視されるポイント

倒巻肱
  • 手と足と視線のタイミングは、少し不自然だと感じるかもしれないが,今は習った通りに練習する。これが完全にできるようになったら、次の段階へと進むことができる。
  • 伸ばした手は、誰かに引っ張られている(というイメージを持つ)。引っ張られている手を反対に引き戻すのでなく、下へひっぱり、相手のバランスを崩す。相手を自分の身体の近くへ引き倒す感じ。捋のイメージ。ただ引いてしまうと自分の上腕のあたりが窮屈になる。
  • 手を伸ばしたとき、誰かに引っ張られているイメージを持つと、動作が大きくなるし、動作に粘りが出る。
  • 動きのイメージは大き持つべきだが、限界を超えてはいけない。身体の関節がのびきってしまわないように、必ず関節に適切な余裕がある状態を保つ。

2013年10月23日水曜日

太極拳入門 一昨日の練習

準備運動 易筋経 站椿
膝を曲げて手を上げたり下ろしたりする動作(名称?)
进步,退步
一段(手揮琵琶まで6回くらい)

  • 站椿 瞬間的にこの体制になれるように。
    太極拳の動作はすべてこの姿勢に始まりそして終わる。 
  • 手揮琵琶 虚歩の足は引き上げられるように。
    引き上げるとき身体が揺れないように。
  • 起勢→野馬分髪1歩め 弓歩の姿勢で踵幅が適正になるように注意して各自で練習
    膝を開く
    方向転換はすべてこの動作
  • 野馬分髪2歩目以降は足のつま先の方向に注意
    足を出すとき膝を開く
    踵幅に注意する
先生のお話

用意不用力
用意とは
 意識を使うという意味。意識とは何か。意識は形も無く、ことばで説明もできないが、簡単に言えば、頭を使うということと同じ意味だ。太極拳で意識を用いるとは、意識のなかのイメージを実際の動きと一致させる、意識を身体で表現するということでもある。同じ動作をしていても、人によって雰囲気が違う。個人の身体的な条件の違いのせいもあるが、考えの違いが大きな要因となっている。
 意識を用いることは、他の剣法と太極拳とを区別する大きな特徴だ。太極拳では身体の動きのすべてを意識的に制御する。時間的に見ると最初に身体のどこをどのように動かすか、基準は何かを「動き始める前に」頭で考える。
 しかし、太極拳の動きは複雑で、同時にすべての動きを意識するのは初心者には難しい。立身中正はたいていの動作の時の主要な要素であるが,それ以外では、それぞれの動作についてポイントを絞って意識すると良い。自分が大事だと思ったところ、先生に注意されたところを注意するのが良い。
 「意識して動く」方法として「確認しながら動く」のも良い方法だ。意識すべきことを言葉にして、自分で自分に説明しながら確認する。慣れてくると身体が無意識に動いてしまうので、正しく動いているかを検証するためにも言葉にするのは有効だ。
 集団で太極拳を練習していると、考えなくても動けてしまうので、動作を意識しなくなってしまう。みんなで練習は楽しいけれども、困った点でもある。

不用力とは
 無駄な力を使わないということで、力が要らないということではない。下半身が安定していれば上半身は楽になり、リラックスして余分な力を使わなくなる。

2013年10月22日火曜日

太極剣 10月

準備運動の後
両手を回す運動剣を持たずに練習
  • 両手をお腹の前で重ねる→外回りに大きく回す
  • 下ろした両手を大きく回して頭の上で返す
  • 剣指にして両手を大きく回して頭の上で剣指を返す
  • 剣を持たずに掄劈剣の右手の練習→身体(腰、腕、視線)を旋回→手を返しながら身体の左側へ→頭の上を通って劈剣
  • 掄劈剣の左手剣指の練習→頭の上に上げた剣指→お腹の前まで下す→返す→大きく頭の上に上げる→手首を直角に曲げる
  • 両手を同時に練習 
左手の剣指を頭の上で返すのと、劈剣の剣を振り下ろすのとが同時
剣指を上げたとき 肘を曲げない、伸ばしすぎない

 剣を持って練習
  • 劈剣
  • 点剣
  • 剣指と合わせて劈剣
  • 剣を身体の前後で立円に回す
  • 掛剣 左右で一回、その後体制を整える 腰(体幹)を回す 動作を大きく
  • 撩剣 腰と一緒に剣を運ぶ
  • 帯剣 剣を斜めに出して前に出ながら引き切る
    腰のあたりにつけたら、そこから斜めに出して剣を返し
    →腰を回して引き切る→腰横につける
    切る動作の時は手首を緩める(緩めないと掃剣、劈剣になる)
    足を出して、腰を回しながら体重を載せる時、切る力が一番強い
  • 長拳剣 一つ一つの形をはっきりと意識して練習
    前後左右の動作、足と手の動作を同時に完成させること。対称する動きでバランスがとれて、動作が安定する。
二段の練習
前半 転身斜帯、縮身斜帯、提膝捧剣
後半 跳歩平刺、左虚歩撩、右弓歩撩、転身回抽、併歩平刺
に分けて練習
  • 転身斜帯 最初に身体の向きを斜めにしすぎると、転身が困難になるので注意する。刺剣の剣は”持つ”のではなく”刺す”
    剣を引き抜く(抽剣)、剣と右足を同時に出す、腰を回して帯剣、左足を碾脚
  • 縮身斜帯 剣指を早めに用意する
  • 提膝捧剣  捧pĕngは「手のひらで下からすくい上げる」という意味。
  • 跳歩平刺 剣をお腹の辺りまで下げるlou(?)剣を揺らさないように、切っ先を安定させて水平に下げる。下げたところから再度胸の高さまで上げて刺す。
    足は一歩より少し遠くへ跳ぶ。着地したら、足を安定させて、用意をしてから右足を出し、刺す。
  • 左虚歩撩、右弓歩撩
  • 転身回抽 身体の中心に向かって抽、身体を回して剣を身体すれすれ近くを通過させ反対方向に振り下ろす。(撩かな?)
    身体を回転、剣を真下に下ろし太ももあたりに剣の刃の中央あたりがくるように構える。
    腰を前方に戻し股関節を緩めながら、剣指を肩→口→前方、虚歩になる。
  • 併歩平刺 頭の高さはそのままで、身体と一緒に剣指、剣を正面に回し、虚歩の足を置き直す。体重移動をしながら、剣を腰に構えたあと、のど元の高さで刺す。
準備の態勢の時、自分が次に何をするのか意識する。次が刺剣だったら、剣を持つのでなく刺していなければならない。
 抽剣は肩を沈めて腰で引く。剣を出せば次は必ず引く。手だけでなく剣を身体で引く、後ろへ引くイメージを自分で強く持つこと。自分のイメージがなければ外からもそのようには見えない。
 練習のとき、今、どの剣法を使っているのかをはっきりと意識する。曖昧で、外から見てどの剣法か見分けがつかないのはだめ。
 
先生のお話

説明されたことをメモすると記憶に残りやすい
次の練習の時に、前に教えられたことが記憶になくて、白紙の状態なのと、メモしたことを覚えているのとでは、練習の効果が大いに違う。覚えていなくても、メモするだけでも記憶のどこかに残るので、練習の後にメモをすることを勧める。
 
自分がどこを間違えているかわからなければ直せない
 人の動作を見て、その良いところや悪いところがわからないのは、判断の基準が身に付いていないことが原因となっている。動作の基準があやふやなために、人の動作のどこを見れば良いのかがわからない。これは、とりもなおさず、自分がどのように動いているかも意識できていないということだ。正しい動作を、実は良くわかっていないために、人の動作が見えないのだ。判断の基準がはっきりとわかっていれば、人の動作を見て、その人の動作の真似ができるし、もしその人が何か間違えていれば、どこがどのように間違えているかも言葉で説明できる。それができないときは、自分も反省しなければいけない。
 とはいえ、太極拳の動作は大変多いので、それをを一つ一つ意識し、修正していくのは難しい。太極拳に対する感覚を磨くことが大切だ。

剣の運用について
 緩めて戻すときや、剣を回転させるとき、剣の先をゆらさない。沈める時は全体を沈める。余計な力を入れず、無駄な動作を無くし、剣の先を安定させる。
 剣の先を見なくても手首で剣の状態を感じられるように練習する。練習の最中も常に剣のゆるみに注意してすぐに対応する。最初は目で確認しても良いが、最終的には身体で覚える。剣の状態を身体の感覚で把握できるようになれば、剣の無駄な動きがなくなり、効率よく剣の威力を発揮することができる。
 最初は、自分も意識し、外からも、どの剣法が使われているかがわかるような、正しい剣の運用ができるようになることが必要。正確な剣の運用ができるようになってから、自分の身体に合わせた動きを探す段階へと移る。基本の剣の運用が身に付く前に、自分の癖もわからないまま次の段階へと移っても、基本を習得した人の動きとは全く別のものになってしまう。


2013年10月8日火曜日

易筋経

易筋経を覚えるために描いたイラストです。
動作を思い出すためのヒントに自分流の名前も付けました。
  1. 祈りのポーズ
  2. 指の間から覗くポーズ
  3. 鈎手のポーズ
  4. 止まれのポーズ
  5. 馬歩と弓歩のポーズ
  6. 背中でグリップ
  7. スクワット
  8. 片手上げ横ストレッチ
  9. 腕立て伏せ
  10. 頭を指で叩く
  11. 両手上げ横ストレッチ
  12. 万歳のポーズ

太極拳入門 昨日の練習

準備体操、易筋経、进步,退步,野馬分鬃の練習の後
白鶴亮翅の練習
野馬分鬃、白鶴亮翅のつなぎの練習
套路3回、起势から方向転換をする練習

先生のお話

太極拳
けんは拳と書くが
実際には24式では掌ばかりで、拳は搬欄捶に出てくるだけだ。
太極拳の拳は広く武術一般の意味で、手で作る拳だけを指している訳ではない。

手の形は太極拳を演じる上でとても大切だ。
白鶴亮翅では、手や足の動作に気を取られて指を忘れがちなので、手の指先まで自然に伸ばすように注意したい。
野馬分鬃で下に押さえる手も指先の力が抜けて、丸まりがちなので、忘れないように。

白鶴亮翅の説明
  • 野馬分鬃3回目から、左足に体重移動しながら身体を左に回す;身体の前でボールを作る;右足を半歩引き寄せる。この時、引き寄せすぎて左足との距離が近くなりすぎると後の動作がやりにくくなる。狭くし過ぎないように注意する。
  • 左足を上げて、右足に体重移動する(水平移動);身体を右に回転する;右手を上に上げる(肩が上がらないように注意する)
  • 身体が右に回りきった時、右手は頭くらいの高さ、左手は右手の肘内側あたり
  • 身体を正面に戻す;左足を下ろす;左手を下に下げる
  • 身体が正面を向いたとき、両手は身体の前で斜めに弧を描き、指先を自然に伸ばし、胸を張らずに、意識は背中でも後ろに寄りかからない。視線は正面、左足は虚歩。


曲芸の話
 立っている人の、上げた両手のひらの上に更に人が立って曲芸をするのを見かけることがある。下の人は屈強で、上の人は華奢な人のことが多い。上の人は下の人を信頼して自分の演技をする。でも、このとき、自分の演技のことだけでなく、下の人が本当に自分を支えてくれるのか心配しなければならなかったら大変だ。

下半身の強さ
 太極拳でも、下半身が上半身ををしっかりと支えられなければ、上半身は安定して演技をすることが出来ない。脚を動かすとき、支える方の脚でしっかりと立ち、余裕を持って解放された方の脚を動かして着地する。身体が安定しなくて、堪えきれずに、あわてて足を動かすと、意図しない場所に着地してしまって、その後の動作ができなくなる。上半身を支える下半身の安定はとても大切だ。

つま先とひざの向き
 圆裆开胯(円襠開胯)円と開はおなじこと。この熟語は、膝を開くという意味。
 起勢から野馬分鬃に移るとき、右の膝を固定して、股関節を開くと、身体の向きと左膝が動く。両膝の距離は開くが、身体の軸は(回転はするが)動かない。(扇子の右側を持って左側を開くみたい?)左ひざを開いて、左踵を右踵より少し外側につく。このとき身体は両方に開いた膝の中央で正面を向いている。(意識は下の手、視線はこれから進む方向?多分(^▽^;))
 つま先とひざが同じ方向を向いているとき、一番楽に体重を支えることが出来る。慣れないと大変だが、練習すればだんだん慣れてくる。膝を痛める最大の原因は、膝が内側に入って、つま先と方向がずれるためなので、股関節を開く練習はとても大切だ。膝を開くと、進行方向を変えた時、両足の幅が確保できるのでその後の演技がやりやすくなる。

考えて動く
 軸足でしっかりと身体を支えて。股関節を開き、ゆっくりと身体を回して目指すところに足をつく。この時、どこに足をつくかを考えていないと一旦足を置いてしまってからではもう直せない。

2013年10月2日水曜日

太極拳入門 一昨日の練習

準備運動、易筋経の後

一段の動作の説明と練習
他の人と一緒なら套路ができる、でも一人では心配…という人たちの集体と、自分一人で動ける人たちの集体には違いがある。一人でも動けるし、大勢の中に入っても周りに合わせて動ける…という状態が良い。

太極拳の動きは、人の体の各部分を、高さの基準として使うことが多い。例えば、肩の高さ、腰の高さといった基準だ。この基準を覚えていると、套路を安心して演じることができる。

立つ姿勢
いわゆる日本式の「気をつけ」の姿勢は、体の筋肉や関節が緊張していて、太極拳の立つ姿勢としては正しくない。

太極拳の立つ姿勢
足の親指を軽く合わせて、両足を揃える
胸・肩、腰、膝関節などに力を入れないで、自然に立つ。首を上に引き上げる(肩を下げる)手は体に沿って両脇に下ろす

【起勢】(赤い字は套路全般に共通する注意点)
足を開く
左の膝を緩める。そうすると、体重は自然に右足に移る。(右膝を曲げない。股関節が緩むのはOK)
左足を横に出して肩幅の位置に下ろす。
踵が地面についたら、すぐに手の動作に移る。
足を開く動作が終わる前に手の動作を意識する。
動作と動作の間に切れ目を作らない。前の動作が一旦終わってしまうと、次の動作は改めて「始める」ことになってしまって、連綿不断でなくなってしまう。
手を上げる
両脇に垂らした腕を、肩から腕をゆっくりと回転させながら前に出す。
手の甲で押し上げるようにして、肩関節の高さまで上げる。手を上へ押し上げている間、体の重心は心持ち前寄りになる。両手の間隔は肩幅。
手の甲が、肩関節の高さまてきたら、膝を曲げ、座る姿勢になりながら肩から両手を下げる。手はおへその下あたりまで下げる。両手を下へ抑える時、脇の下は余裕をもたせる。拿で下へ抑える感じ。弾力のあるものを下へ押さえ込んでいる感じ、押さえていないと持ち上げられてしまう感じ。

【左野馬分髪】
左足を左後方に出す(膝を開く、体を沈める、骨盤後傾?)体は腰の動きに連れて少し左方向に回転。
手は、右手を下、左手を上に移動して体の前でボールをつくる。この時、手は無駄な動きをしないように注意する。套路のどの部分の動きにつても、動作の途中を意識し、確認しながら動くことが重要。
左足踵が地面に着くと同時にボールを完成させる。

腰を左方向へ回転させながら
(下の)左手は体の前方斜め上方向に掤、挒。(上の)右手は左手の上腕の手首寄り部分を経て、腰の高さで下に抑える。左手を上げる時左肩を沈める。手首を緊張させない。力点は上腕から二の腕までの外側。
腰の回転を使って、右脚を回転させ、踵をずらす。(碾脚)腰の回転と踵の動作を切り離さない。(この足の動作は単鞭 雲手 単鞭と共通している)完成時、足は弓歩、後ろの足はまっすぐ伸ばし、右足の付け根を緊張させて体を垂直にする。立身中正

【右野馬分髪】
弓歩の足の付け根を緩める、両手を緩める。
股関節を巻き込む、重心を(後ろの)右足に移動
解放された(前の)左足のつま先を上げる
左足つま先を外側に回転させる。体も向きを変える。手を回転させてボールを作り始める。
左足の膝を緩め、頭の高さを変えずに、左足に「載せるように」体重移動する。
膝を緩め、載せるように体重を移動する。膝を曲げて体重を受け止めるのではない。膝を曲げてしまうと、頭の高さがだんだん低くなってしまう。(下半身の関節を緩め、脚全体で体重を受け止める。上から脚に載せる。)
左足が安定したら、(後ろの)右足を引き寄せ、前に出す。
足を前に出した姿勢の状態は、体重は左足、座る姿勢、右足踵は軽く地面に触れている。手は体の前でボール。腰と胸、顔は斜め左むき。意識は下の右手。でも、下は見ない。視線は体正面前方。
視線はその後、手の動きと一緒に移動。手眼相随
後ろの足を前に運ぶ時、途中左足に寄せてもいいし、そのまま前方に出してもいい。左右の足の間隔に注意する。

【白鶴亮翅】
胸を突き出さない、背中を意識、でも、後ろに寄りかかり過ぎない。外から見えるのはやりすぎ。




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2013年9月27日金曜日

领 随 催

身体の動かし方、力の伝え方

身体の動かし方と力の関係は、目標に向かって先導する部分と、力を出す部分と、相互を結ぶ部分に分かれる

方向
  • 领;連れて行く
  • 随;ついて行く
  • 催;促進する

  • 梢節;身体の末端、相手との接点、力を出すところ
  • 中節;根と梢をつなぐ;力を伝える通り道
  • 根節;力の起点;力を生み出すところ
方向と力は逆方向に伝わる
  • 梢節 领 相手との接点へ身体を連れて行く、根節で生み出された力を発する
  • 中節 随 梢節について行く、
         根と梢をつなぎ根節で生み出された力を梢節へ伝える
  • 根節 催 力を生み出し中節へ伝える

Wiki Pedia 「発勁」の項目に 以下のように書かれている。
これは领 随 催と同じことかな?

Wiki Pedia 「発勁」
  発勁とは発生させた勁(運動量)を対象に作用させる事である。細かく言えば特定の方法(門派により異なる)にて発生させた勁を接触面まで導き、対象に作用させる事である。一般の武術に関する書籍に紹介されている発勁(とされているの)は体重の移動に拠る「突き飛ばし」であるが、これらは発勁の構成要素の一部であり発勁そのものではない。というのも運勁(発生させた勁を接触面まで導く工程)が欠けているからである。実際の発勁は大きく分けて「勁(運動量)を発生させ、接触面まで導き、作用させる」の三つの工程が同時に進行する。
−−−−−−−−中略−−−−−−−−
勁は運動量のことである。「勁を発生させ、接触面まで導き、作用させる」を「運動量を発生させ、接触面まで導き、作用させる」と書き換える。するとキャッチボールなどの投擲運動との共通点がある。
http://ja.wikipedia.org/wiki/発勁

2013年9月10日火曜日

太極剣 9月

腕の動きの練習

「剣指を上げる」
両手を頭の上に挙げ、肩の力を抜いて、大きく円を描くように下へダランと下ろす。
両手を大きく円を描くように頭の上へ上げて、手首を返す
両手指を剣指にして、体側から頭の上へ上げて剣指を返す

「腕の動作を左右で同期させる」
両腕を胸の前で上下に重ね、上に重ねた腕は上へ、下に重ねた腕は下へ、円を描くように回して、また胸の前で上下逆に重ねる


「劈剣と剣指」
剣を持たずに腕の動きだけを練習
手首を返す動作と劈剣を同時に完成させる

剣の基本動作

剣を身体の前後で立円に回す練習

挂剣(肩を上げない、身体の軸を守る、つま先の方向、常に剣を視界に入れている、挂剣は左右で1セット)

撩剣(身体を回す、剣を振り上げる、振り上げた後剣がぶれないように)

帯剣
実際に切っているのは身体の正面、角度40度くらい、両脇の各10度はつなぎ。40度のところで剣指を上げて、動作を完成。その後、緩めて次の動作につなげる。
剣高さは喉〜胸の高さ。?
滑らせて引き切る。
柄は握りすぎない。握りすぎると剣が止まってしまう。
完成時、剣の切っ先は柄より遅れ、身体正面に対し少し斜めになる。
完成時、剣は沈め、身体に引き寄せる

套路の一段の練習。
全体で2回
2グループに分かれて4回
その後、説明を受けた部分に注意しながら練習3回くらい

全ての虚步の足は軽く着くだけ、起勢から方向を変える時に出す足も虚步で、軽く出し、体重をかけ始めるまではいつでも戻せる状態でなければいけない
つま先の方向に注意。左弓歩刺の剣の方向は深すぎると次の転身斜帯に影響する(成功した時の角度を確実に覚える)
劈剣は腕と並行
剣指を刺す 、お腹→背中へ回して→お尻を通って→太ももを下り→進行方向へ
太ももから剣指を上へ上げ、手の動きに引っ張られるように体重移動、身体を回転させ、横剣。

太極拳入門 昨日の練習

準備体操、
易筋経、
先週と同じグループに別れて
进步、退步
グループの先頭の人に速度を合わせて、
套路、前半、後半それぞれ4回づつ。
最後にストレッチ
開脚前屈、足を揃えて前屈

手十字、収勢
手の早さに足を合わせる。
左足を引き寄せる時、軸の右足にしっかりと乗って身体のバランスを安定させ、余裕をもって引き寄せる。
慌てて引き寄せ、足をいい加減に着くと手の動作と合わない。

2013年9月9日月曜日

基本を身につける

 太極拳では、身体を安定させるために、脚の力が重視される。しかし、身体を安定させる要素は脚力だけではない。骨盤の動きや体幹の筋力、両手の動作のバランス、全身の動きのタイミングが整わないと、身体を自由に安定して動かすことはできない。身体をバランスよく滑らかに動かすためには、大きな筋肉と同じ位、身体にある多くの細かい筋肉も重要になってくる。さらに、身体の安定には、精神的な安定も関係してくる。太極拳では、心身のあらゆる部分のバランス、力、柔軟性が基本の力として求められる。

 建築物を建てるとき、建物をどれくらい大きく出来るかは、土台の強度次第だ。弱い土台や基礎の上に大きな建物は建てられない。樹木も、根が浅ければ、高く成長することはできない。太極拳も同じで、上達するには、基本という土台をしっかりと身につけることが大切だ。

動作の基準について;補足

 太極拳を演ずるにあたり、正しく動くために持っているべき「動作の基準」は、一つの確固たる「基準」ではなく、「ある幅を持った目安」ととらえた方が良い。目安は、太極拳の理論の範囲内にあればOKで、習う先生によって実際の動きには多様性がある。習う先生の考え方によって、それぞれ動き方も異なると思うが、教室に参加している時は、その教室の先生の動きを身につけることに集中すると良いだろう。
  太極拳を学ぶ学び方も、多少迷いながらも、だいたい正しい方向へ進んでいれば良い。自分のイメージに合わせて動きを作る。いろいろな先生に習って良いところ、自分にあったところを取り入れる。そうする中で、太極拳の理論の範囲を外れないように練習すると良い。
 いろいろな先生の真似をして取り入れる、という行為は、卑怯とか、ずるいと受け取られ勝だが、決してそのようなことはない。複数の先生の真似をするということは、身体を自在にコントロール出来て始めて可能なことなので、実は、難しいことなのだ。あえて言えば、自分は、この動きしかできないと言う人こそ頭が硬いとも言える。



2013年9月3日火曜日

動作の基準と意識の集中(集中と呆)


動作の基準と意識の集中

その1.動作の基準を持つ重要性

例えば、左下勢独立の後ろに出す左足の位置は、右足の踵の延長線上だ。
この基準を知っていれば、自分で練習する時も正しく動くことができる。
日によってあっちこっちに足を出して、動きが一定しないのは、この動作の
基準を持っていない、あるいは基準を知らないことが原因になっている。
動作の基準がなければ、毎回いいかげんに動くことになり、太極拳の上達は望めない。

その2.集中すること

太極拳を演じている間、意識は、自分がどう動いているか、自分の周囲はどのような状況になっているのかを感じていなければならない。
自分がどう動いているかもわからず、ただほんやりと動いているのは、太極拳とは言えない。また、一つのことに集中するあまり、視野が狭まり、他のことが意識されないのもだめだ。
太極拳を演ずるにあたっては、自分の身体の動きを意識しつつ、周囲の状況も広く視界に入れていることが要求される。
細部と全体を同時に意識し把握するのはとても難しい。

太極拳入門 昨日の練習

準備体操、
易筋経、
椿站、
进步、退步、楼膝拗歩、倒巻肱、手揮琵琶、

その後、3グループに別れて練習。
私たちのグループは、途中先生の指導を受けつつ、
套路の前半2回、後半3回練習。

その後、まだ時間があったので、指導されたことに注意しながら
後半2回前半1回の練習をした。

2013年9月1日日曜日

集中とリラックス


太極拳を学ぶのは難しい
 難しさの原因は、学ぶ人の「年齢」と太極拳の「複雑さ」に依るところが大きい。

年齢
 太極拳を学ぶ人は年配の人が多い。若い時は、学ぶべきことがたくさんあるので、毎日が勉強だが、年を取ると、もう知るべきことは既に知っていて、新たに学習する機会は少なくなっている。学習の習慣が失われ、脳はものを覚えにくくなってしまっている。太極拳の各種動作を覚えにくくなっている所以だ。

複雑さ
 太極拳は動作の種類がたくさんあり、且つ、動きが複雑だ。この種類の多さと複雑さが、太極拳の難しさの原因となっている。

 太極拳は手、眼、身(身体)、歩(足)の総合的な動きによって形成されているのだが、例えば、手一つを取ってみても、上腕、前腕、前腕の内側、外側、肘、手首 虎の口、指、等の各部分が、それぞれ一定の動きをし、それらの動き一つ一つを意識していなければならない。手以外の眼、身、歩についても、同様に各部分の動きを動作の間中、意識し続けなければならない。

 また、太極拳の動きの要素に「時間」『空間(方向)」「角度」「タイミング」がある。
「時間」は動作の速度
「空間」は自分と自分を取り巻く環境との関係(方向)。例えば、室内では窓の方向、鏡を背にして右、左など。目印のない広い空間では東西南北など。
「角度」は自分の身体と手や足、視線との関係。つま先の角度、左足を斜め後ろに出す…など。
「タイミング」は、身体各部のすべての動きの調和と同時性。
例えば、全身の動きの始まりと完成を一致させる。右と左、前と後ろなど、互いに関連のある動きの調和。手眼身歩をバランス良く同時に動かす…などなど。


 陰陽
  体を適切に動かし、体各部の動きを同期するには、套路の間中、常に自分の身体を意識しコントロールする必要がある。そのためには意識を動作に集中する必要があるのだが、もう一方で、太極拳は、体を緩め、リラックスした状態で行うことも求められている。集中とリラックスという、一つにするのが不可能なものを統合することが求められているのだ。

2013年8月27日火曜日

太極拳入門 昨日の練習

準備体操、
椿站、
開脚前屈ストレッチ、
足上げ:前方&回し(動作の確認のため4回+8回1セットを2回)、
易筋経

进步、退步、楼膝拗歩、倒巻肱、野馬分髪の練習。

その後、流れで套路を最後まで。
整列し直して套路2回
男性、女性の2グループに別れて套路の練習、套路3回

バーを使って肩のストレッチ2種

肩のファンクショナルストレッチ3種
肩甲骨の柔軟度テスト

足上げ:軸足を踏み出す勢いで、素早く「蹴り上げる」、足を単に「上げる」のとは違う。

動作の間、軸足でしっかりと立つ。体や両手がフラフラしないように。
完全に軸足で立つ。回す方の足は、着地時に体重をかけない。

開脚前屈:『膝を伸ばす』『つま先を自分の方に引き寄せる』のがポイント。



2013年8月20日火曜日

太極拳入門 昨日の練習

準備体操
開脚前屈 ストレッチ
足上げ:前方、横回し 各 8回1セットで3回くらい
易筋経
进步、退步、楼膝拗歩、倒巻肱の練習
その後、所々説明しながら套路を最後まで
套路2回
残り10分、足の運び方を中心に各自練習

練習項目は
进步、退步、搬攔摧

《脚の強度》
完全に軸足で立つ。そうして自由になった足を出す。
出した足にすぐには体重をかけない。いつでも元の位置に引き上げられる余裕を持つ。
体重移動は滑らかに。急にがっくりと体重をかけないように。
以上のことを実行するには、軸になる足の筋力が必要

《踵の位置、つま先の方向》
足を上げて踵を着く時、もう一方の足の踵との距離に注意。必ず握りこぶし1個分開ける。
踵をついた後は、つま先の方向に注意。いつも決められた方向につま先を向ける。
足の間隔や、つま先の方向が間違っていると、次の動作の時、身体のバランスが崩れる原因となる。

《全般的な足の運び方》
太極拳の足の動きは、基本的に普段の歩く動きと同じ。
膝を必要以上に持ち上げないように。




2013年8月15日木曜日

太極拳の学び方

太極拳を学ぶのは難しい
 難しさの原因は、学ぶ人の「年齢」と太極拳の「複雑さ」に依るところが大きい。


年齢

 太極拳を学ぶ人は年配の人が多い。若い時は、学ぶべきことがたくさんあるので、毎日が勉強だが、年を取ると、もう知るべきことは既に知っていて、新たに学習する機会は少なくなっている。学習の習慣が失われ、脳はものを覚えにくくなってしまっている。太極拳の各種動作を覚えにくくなっている所以だ。




複雑さ

 太極拳は動作の種類がたくさんあり、且つ、動きが複雑だ。この種類の多さと複雑さが、太極拳の難しさの原因となっている。


 太極拳は手、眼、身(身体)、歩(足)の総合的な動きによって形成されているのだが、

例えば、手一つを取ってみても、上腕、前腕、前腕の内側、外側、肘、手首 虎の口、指、等の各部分が、それぞれ一定の動きをし、それらの動き一つ一つを意識していなければならない。手以外の眼、身、歩についても、同様に各部分の動きを動作の間中、意識し続けなければならない。


 また、太極拳の動きの要素に「時間」『空間(方向)」「角度」「タイミング」がある。
「時間」は動作の速度
「空間」は自分と自分を取り巻く環境との関係(方向)。例えば、室内では窓の方向、鏡を背にして右、左など。目印のない広い空間では東西南北など。
「角度」は自分の身体と手や足、視線との関係。つま先の角度、左足を斜め後ろに出すなど。
「タイミング」は、身体各部のすべての動きの調和と同時性。
例えば、全身の動きの始まりと完成を一致させる。右と左、前と後ろなど、互いに関連のある動きの調和。手眼身歩をバランス良く同時に動かすなどなど。


 陰陽
  体を適切に動かし、体各部の動きを同期するには、套路の間中、常に自分の身体を意識しコントロールする必要がある。そのためには意識を動作に集中する必要があるのだが、もう一方で、太極拳は、体を緩め、リラックスした状態で行うことも求められている。集中とリラックスという、一つにするのが不可能なものを統合することが求められているのだ。



2013年8月12日月曜日

太極拳の学び方


太極拳を演ずるにあたって注意すること

意識
全身の状態を常に把握する。特に、視界に入っていない足や手は忘れがちなので、意識を行き渡らせるように注意する。

定義
動作の定義を言葉で説明できるように。何回も練習を繰り返すうちに、だんだんと細部がおろそかになることがある。動作の定義を言葉で説明できればそれを防ぐことが出来る。

リラックス
足は体重を支えて緊張していても、上体をはリラックスさせる。緊張を外に見せない。しかし、緩めすぎない。
チャンスがあればいつでも腰を緩める。緊張するべき時以外はいつでも緩める。

動く
演舞の間、身体はいつでもなめらかに動いていて、決して止まらない。


中国語の成句


视而不见
shì ér bù jiàn 
〈成〉見れども見えず;重視しないこと.注意を払わないこと.
视而不见,听而不闻
見れども見えず,聞けども聞こえず.

用心
1気をつける;心をこめる.
用心听讲
一心に講義を聞く.


人の言葉を聞いても何も耳に入らない。
毎回、同じことを注意されるのに慣れて、聞き流してしまう。


2013年8月8日木曜日

中国語の成句


牵一发而动全身
qiān yī fà ér dòng quán shēn

〈成〉髪の毛一本引っ張ると,体全体が動く
〈喩〉ごく小さな事柄も全局に影響を及ぼす

2013年8月6日火曜日

太極拳入門 昨日の練習

準備運動のあと、
『脚裏側のストレッチ』
その1.
開脚、腕組みをして身体を前に倒して肘を床につける
ポイントは身体を前に倒す時頭を上げること
脚は全開の状態から徐々に狭くして、難易度を上げ、
肘が届く限界まで挑戦。

その2.

左脚のかかとを両手で摑んで
頭を上げた状態で
脚に顎を限界まで近づけて5秒キープ
同じことを右脚も…

初めてだったので少し大変だった。
各自鏡を見ながら、正しい姿勢になっているかを確かめながら練習した。
このストレッチは、慣れるまでは自分でやらないように、と先生から注意があった。

ストレッチの後、

膝上げを数回して筋肉をほぐし、
足上げ
ストレート前
回して
右足の甲を左手で、左足の甲を右手で打つ
それぞれ8回づつを3-4セット

休憩のあと、易筋経

膝の軽い屈伸体操をしてから
进步退步
楼膝拗步、倒巻肱を数回

套路1回

前回同様

石井さんグループ下勢独立の練習
峯村さんグループ、長井さんグループそれぞれ部分練習


残りの人たちは単鞭、雲手、単鞭、高探馬の練習。

最後の15分ほどは自主練だったのでしっかり練習をした。




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2013年8月1日木曜日

太極拳の学び方


太極拳を学ぶにあたり心がけるべきこと

第一に、指導者の指示や説明を聞くときは、意識を集中して注意深く聞く。そして、後日、その人の言葉を、自分の言葉でもう一度整理しなおしてみる。理解したことを、自分なりの言葉で表現すると、相手の言葉がよりはっきりと理解でき、自分のものとして吸収しやすくなる。その上で、自分が理解した通りに、実際に身体を動かしてみる。その動作を繰り返し練習する。

第二に、太極拳を演じる時は、自分の理解した通りに堂々と演技をする。自分の太極拳への思いや、動きのイメージと、自分の体とを一致させるように努力する。自分の演技に自信が持てないのは、太極拳に対する自分なりの思いやイメージが無いことが原因だ。間違えても良いので自信を持って自分の演技をするように。間違えたら、そのときもう一度理解し直して、動作を修正していけば良い。