2013年10月22日火曜日

太極剣 10月

準備運動の後
両手を回す運動剣を持たずに練習
  • 両手をお腹の前で重ねる→外回りに大きく回す
  • 下ろした両手を大きく回して頭の上で返す
  • 剣指にして両手を大きく回して頭の上で剣指を返す
  • 剣を持たずに掄劈剣の右手の練習→身体(腰、腕、視線)を旋回→手を返しながら身体の左側へ→頭の上を通って劈剣
  • 掄劈剣の左手剣指の練習→頭の上に上げた剣指→お腹の前まで下す→返す→大きく頭の上に上げる→手首を直角に曲げる
  • 両手を同時に練習 
左手の剣指を頭の上で返すのと、劈剣の剣を振り下ろすのとが同時
剣指を上げたとき 肘を曲げない、伸ばしすぎない

 剣を持って練習
  • 劈剣
  • 点剣
  • 剣指と合わせて劈剣
  • 剣を身体の前後で立円に回す
  • 掛剣 左右で一回、その後体制を整える 腰(体幹)を回す 動作を大きく
  • 撩剣 腰と一緒に剣を運ぶ
  • 帯剣 剣を斜めに出して前に出ながら引き切る
    腰のあたりにつけたら、そこから斜めに出して剣を返し
    →腰を回して引き切る→腰横につける
    切る動作の時は手首を緩める(緩めないと掃剣、劈剣になる)
    足を出して、腰を回しながら体重を載せる時、切る力が一番強い
  • 長拳剣 一つ一つの形をはっきりと意識して練習
    前後左右の動作、足と手の動作を同時に完成させること。対称する動きでバランスがとれて、動作が安定する。
二段の練習
前半 転身斜帯、縮身斜帯、提膝捧剣
後半 跳歩平刺、左虚歩撩、右弓歩撩、転身回抽、併歩平刺
に分けて練習
  • 転身斜帯 最初に身体の向きを斜めにしすぎると、転身が困難になるので注意する。刺剣の剣は”持つ”のではなく”刺す”
    剣を引き抜く(抽剣)、剣と右足を同時に出す、腰を回して帯剣、左足を碾脚
  • 縮身斜帯 剣指を早めに用意する
  • 提膝捧剣  捧pĕngは「手のひらで下からすくい上げる」という意味。
  • 跳歩平刺 剣をお腹の辺りまで下げるlou(?)剣を揺らさないように、切っ先を安定させて水平に下げる。下げたところから再度胸の高さまで上げて刺す。
    足は一歩より少し遠くへ跳ぶ。着地したら、足を安定させて、用意をしてから右足を出し、刺す。
  • 左虚歩撩、右弓歩撩
  • 転身回抽 身体の中心に向かって抽、身体を回して剣を身体すれすれ近くを通過させ反対方向に振り下ろす。(撩かな?)
    身体を回転、剣を真下に下ろし太ももあたりに剣の刃の中央あたりがくるように構える。
    腰を前方に戻し股関節を緩めながら、剣指を肩→口→前方、虚歩になる。
  • 併歩平刺 頭の高さはそのままで、身体と一緒に剣指、剣を正面に回し、虚歩の足を置き直す。体重移動をしながら、剣を腰に構えたあと、のど元の高さで刺す。
準備の態勢の時、自分が次に何をするのか意識する。次が刺剣だったら、剣を持つのでなく刺していなければならない。
 抽剣は肩を沈めて腰で引く。剣を出せば次は必ず引く。手だけでなく剣を身体で引く、後ろへ引くイメージを自分で強く持つこと。自分のイメージがなければ外からもそのようには見えない。
 練習のとき、今、どの剣法を使っているのかをはっきりと意識する。曖昧で、外から見てどの剣法か見分けがつかないのはだめ。
 
先生のお話

説明されたことをメモすると記憶に残りやすい
次の練習の時に、前に教えられたことが記憶になくて、白紙の状態なのと、メモしたことを覚えているのとでは、練習の効果が大いに違う。覚えていなくても、メモするだけでも記憶のどこかに残るので、練習の後にメモをすることを勧める。
 
自分がどこを間違えているかわからなければ直せない
 人の動作を見て、その良いところや悪いところがわからないのは、判断の基準が身に付いていないことが原因となっている。動作の基準があやふやなために、人の動作のどこを見れば良いのかがわからない。これは、とりもなおさず、自分がどのように動いているかも意識できていないということだ。正しい動作を、実は良くわかっていないために、人の動作が見えないのだ。判断の基準がはっきりとわかっていれば、人の動作を見て、その人の動作の真似ができるし、もしその人が何か間違えていれば、どこがどのように間違えているかも言葉で説明できる。それができないときは、自分も反省しなければいけない。
 とはいえ、太極拳の動作は大変多いので、それをを一つ一つ意識し、修正していくのは難しい。太極拳に対する感覚を磨くことが大切だ。

剣の運用について
 緩めて戻すときや、剣を回転させるとき、剣の先をゆらさない。沈める時は全体を沈める。余計な力を入れず、無駄な動作を無くし、剣の先を安定させる。
 剣の先を見なくても手首で剣の状態を感じられるように練習する。練習の最中も常に剣のゆるみに注意してすぐに対応する。最初は目で確認しても良いが、最終的には身体で覚える。剣の状態を身体の感覚で把握できるようになれば、剣の無駄な動きがなくなり、効率よく剣の威力を発揮することができる。
 最初は、自分も意識し、外からも、どの剣法が使われているかがわかるような、正しい剣の運用ができるようになることが必要。正確な剣の運用ができるようになってから、自分の身体に合わせた動きを探す段階へと移る。基本の剣の運用が身に付く前に、自分の癖もわからないまま次の段階へと移っても、基本を習得した人の動きとは全く別のものになってしまう。


0 件のコメント:

コメントを投稿