2013年10月8日火曜日

太極拳入門 昨日の練習

準備体操、易筋経、进步,退步,野馬分鬃の練習の後
白鶴亮翅の練習
野馬分鬃、白鶴亮翅のつなぎの練習
套路3回、起势から方向転換をする練習

先生のお話

太極拳
けんは拳と書くが
実際には24式では掌ばかりで、拳は搬欄捶に出てくるだけだ。
太極拳の拳は広く武術一般の意味で、手で作る拳だけを指している訳ではない。

手の形は太極拳を演じる上でとても大切だ。
白鶴亮翅では、手や足の動作に気を取られて指を忘れがちなので、手の指先まで自然に伸ばすように注意したい。
野馬分鬃で下に押さえる手も指先の力が抜けて、丸まりがちなので、忘れないように。

白鶴亮翅の説明
  • 野馬分鬃3回目から、左足に体重移動しながら身体を左に回す;身体の前でボールを作る;右足を半歩引き寄せる。この時、引き寄せすぎて左足との距離が近くなりすぎると後の動作がやりにくくなる。狭くし過ぎないように注意する。
  • 左足を上げて、右足に体重移動する(水平移動);身体を右に回転する;右手を上に上げる(肩が上がらないように注意する)
  • 身体が右に回りきった時、右手は頭くらいの高さ、左手は右手の肘内側あたり
  • 身体を正面に戻す;左足を下ろす;左手を下に下げる
  • 身体が正面を向いたとき、両手は身体の前で斜めに弧を描き、指先を自然に伸ばし、胸を張らずに、意識は背中でも後ろに寄りかからない。視線は正面、左足は虚歩。


曲芸の話
 立っている人の、上げた両手のひらの上に更に人が立って曲芸をするのを見かけることがある。下の人は屈強で、上の人は華奢な人のことが多い。上の人は下の人を信頼して自分の演技をする。でも、このとき、自分の演技のことだけでなく、下の人が本当に自分を支えてくれるのか心配しなければならなかったら大変だ。

下半身の強さ
 太極拳でも、下半身が上半身ををしっかりと支えられなければ、上半身は安定して演技をすることが出来ない。脚を動かすとき、支える方の脚でしっかりと立ち、余裕を持って解放された方の脚を動かして着地する。身体が安定しなくて、堪えきれずに、あわてて足を動かすと、意図しない場所に着地してしまって、その後の動作ができなくなる。上半身を支える下半身の安定はとても大切だ。

つま先とひざの向き
 圆裆开胯(円襠開胯)円と開はおなじこと。この熟語は、膝を開くという意味。
 起勢から野馬分鬃に移るとき、右の膝を固定して、股関節を開くと、身体の向きと左膝が動く。両膝の距離は開くが、身体の軸は(回転はするが)動かない。(扇子の右側を持って左側を開くみたい?)左ひざを開いて、左踵を右踵より少し外側につく。このとき身体は両方に開いた膝の中央で正面を向いている。(意識は下の手、視線はこれから進む方向?多分(^▽^;))
 つま先とひざが同じ方向を向いているとき、一番楽に体重を支えることが出来る。慣れないと大変だが、練習すればだんだん慣れてくる。膝を痛める最大の原因は、膝が内側に入って、つま先と方向がずれるためなので、股関節を開く練習はとても大切だ。膝を開くと、進行方向を変えた時、両足の幅が確保できるのでその後の演技がやりやすくなる。

考えて動く
 軸足でしっかりと身体を支えて。股関節を開き、ゆっくりと身体を回して目指すところに足をつく。この時、どこに足をつくかを考えていないと一旦足を置いてしまってからではもう直せない。

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