2013年9月27日金曜日

领 随 催

身体の動かし方、力の伝え方

身体の動かし方と力の関係は、目標に向かって先導する部分と、力を出す部分と、相互を結ぶ部分に分かれる

方向
  • 领;連れて行く
  • 随;ついて行く
  • 催;促進する

  • 梢節;身体の末端、相手との接点、力を出すところ
  • 中節;根と梢をつなぐ;力を伝える通り道
  • 根節;力の起点;力を生み出すところ
方向と力は逆方向に伝わる
  • 梢節 领 相手との接点へ身体を連れて行く、根節で生み出された力を発する
  • 中節 随 梢節について行く、
         根と梢をつなぎ根節で生み出された力を梢節へ伝える
  • 根節 催 力を生み出し中節へ伝える

Wiki Pedia 「発勁」の項目に 以下のように書かれている。
これは领 随 催と同じことかな?

Wiki Pedia 「発勁」
  発勁とは発生させた勁(運動量)を対象に作用させる事である。細かく言えば特定の方法(門派により異なる)にて発生させた勁を接触面まで導き、対象に作用させる事である。一般の武術に関する書籍に紹介されている発勁(とされているの)は体重の移動に拠る「突き飛ばし」であるが、これらは発勁の構成要素の一部であり発勁そのものではない。というのも運勁(発生させた勁を接触面まで導く工程)が欠けているからである。実際の発勁は大きく分けて「勁(運動量)を発生させ、接触面まで導き、作用させる」の三つの工程が同時に進行する。
−−−−−−−−中略−−−−−−−−
勁は運動量のことである。「勁を発生させ、接触面まで導き、作用させる」を「運動量を発生させ、接触面まで導き、作用させる」と書き換える。するとキャッチボールなどの投擲運動との共通点がある。
http://ja.wikipedia.org/wiki/発勁

2013年9月10日火曜日

太極剣 9月

腕の動きの練習

「剣指を上げる」
両手を頭の上に挙げ、肩の力を抜いて、大きく円を描くように下へダランと下ろす。
両手を大きく円を描くように頭の上へ上げて、手首を返す
両手指を剣指にして、体側から頭の上へ上げて剣指を返す

「腕の動作を左右で同期させる」
両腕を胸の前で上下に重ね、上に重ねた腕は上へ、下に重ねた腕は下へ、円を描くように回して、また胸の前で上下逆に重ねる


「劈剣と剣指」
剣を持たずに腕の動きだけを練習
手首を返す動作と劈剣を同時に完成させる

剣の基本動作

剣を身体の前後で立円に回す練習

挂剣(肩を上げない、身体の軸を守る、つま先の方向、常に剣を視界に入れている、挂剣は左右で1セット)

撩剣(身体を回す、剣を振り上げる、振り上げた後剣がぶれないように)

帯剣
実際に切っているのは身体の正面、角度40度くらい、両脇の各10度はつなぎ。40度のところで剣指を上げて、動作を完成。その後、緩めて次の動作につなげる。
剣高さは喉〜胸の高さ。?
滑らせて引き切る。
柄は握りすぎない。握りすぎると剣が止まってしまう。
完成時、剣の切っ先は柄より遅れ、身体正面に対し少し斜めになる。
完成時、剣は沈め、身体に引き寄せる

套路の一段の練習。
全体で2回
2グループに分かれて4回
その後、説明を受けた部分に注意しながら練習3回くらい

全ての虚步の足は軽く着くだけ、起勢から方向を変える時に出す足も虚步で、軽く出し、体重をかけ始めるまではいつでも戻せる状態でなければいけない
つま先の方向に注意。左弓歩刺の剣の方向は深すぎると次の転身斜帯に影響する(成功した時の角度を確実に覚える)
劈剣は腕と並行
剣指を刺す 、お腹→背中へ回して→お尻を通って→太ももを下り→進行方向へ
太ももから剣指を上へ上げ、手の動きに引っ張られるように体重移動、身体を回転させ、横剣。

太極拳入門 昨日の練習

準備体操、
易筋経、
先週と同じグループに別れて
进步、退步
グループの先頭の人に速度を合わせて、
套路、前半、後半それぞれ4回づつ。
最後にストレッチ
開脚前屈、足を揃えて前屈

手十字、収勢
手の早さに足を合わせる。
左足を引き寄せる時、軸の右足にしっかりと乗って身体のバランスを安定させ、余裕をもって引き寄せる。
慌てて引き寄せ、足をいい加減に着くと手の動作と合わない。

2013年9月9日月曜日

基本を身につける

 太極拳では、身体を安定させるために、脚の力が重視される。しかし、身体を安定させる要素は脚力だけではない。骨盤の動きや体幹の筋力、両手の動作のバランス、全身の動きのタイミングが整わないと、身体を自由に安定して動かすことはできない。身体をバランスよく滑らかに動かすためには、大きな筋肉と同じ位、身体にある多くの細かい筋肉も重要になってくる。さらに、身体の安定には、精神的な安定も関係してくる。太極拳では、心身のあらゆる部分のバランス、力、柔軟性が基本の力として求められる。

 建築物を建てるとき、建物をどれくらい大きく出来るかは、土台の強度次第だ。弱い土台や基礎の上に大きな建物は建てられない。樹木も、根が浅ければ、高く成長することはできない。太極拳も同じで、上達するには、基本という土台をしっかりと身につけることが大切だ。

動作の基準について;補足

 太極拳を演ずるにあたり、正しく動くために持っているべき「動作の基準」は、一つの確固たる「基準」ではなく、「ある幅を持った目安」ととらえた方が良い。目安は、太極拳の理論の範囲内にあればOKで、習う先生によって実際の動きには多様性がある。習う先生の考え方によって、それぞれ動き方も異なると思うが、教室に参加している時は、その教室の先生の動きを身につけることに集中すると良いだろう。
  太極拳を学ぶ学び方も、多少迷いながらも、だいたい正しい方向へ進んでいれば良い。自分のイメージに合わせて動きを作る。いろいろな先生に習って良いところ、自分にあったところを取り入れる。そうする中で、太極拳の理論の範囲を外れないように練習すると良い。
 いろいろな先生の真似をして取り入れる、という行為は、卑怯とか、ずるいと受け取られ勝だが、決してそのようなことはない。複数の先生の真似をするということは、身体を自在にコントロール出来て始めて可能なことなので、実は、難しいことなのだ。あえて言えば、自分は、この動きしかできないと言う人こそ頭が硬いとも言える。



2013年9月3日火曜日

動作の基準と意識の集中(集中と呆)


動作の基準と意識の集中

その1.動作の基準を持つ重要性

例えば、左下勢独立の後ろに出す左足の位置は、右足の踵の延長線上だ。
この基準を知っていれば、自分で練習する時も正しく動くことができる。
日によってあっちこっちに足を出して、動きが一定しないのは、この動作の
基準を持っていない、あるいは基準を知らないことが原因になっている。
動作の基準がなければ、毎回いいかげんに動くことになり、太極拳の上達は望めない。

その2.集中すること

太極拳を演じている間、意識は、自分がどう動いているか、自分の周囲はどのような状況になっているのかを感じていなければならない。
自分がどう動いているかもわからず、ただほんやりと動いているのは、太極拳とは言えない。また、一つのことに集中するあまり、視野が狭まり、他のことが意識されないのもだめだ。
太極拳を演ずるにあたっては、自分の身体の動きを意識しつつ、周囲の状況も広く視界に入れていることが要求される。
細部と全体を同時に意識し把握するのはとても難しい。

太極拳入門 昨日の練習

準備体操、
易筋経、
椿站、
进步、退步、楼膝拗歩、倒巻肱、手揮琵琶、

その後、3グループに別れて練習。
私たちのグループは、途中先生の指導を受けつつ、
套路の前半2回、後半3回練習。

その後、まだ時間があったので、指導されたことに注意しながら
後半2回前半1回の練習をした。

2013年9月1日日曜日

集中とリラックス


太極拳を学ぶのは難しい
 難しさの原因は、学ぶ人の「年齢」と太極拳の「複雑さ」に依るところが大きい。

年齢
 太極拳を学ぶ人は年配の人が多い。若い時は、学ぶべきことがたくさんあるので、毎日が勉強だが、年を取ると、もう知るべきことは既に知っていて、新たに学習する機会は少なくなっている。学習の習慣が失われ、脳はものを覚えにくくなってしまっている。太極拳の各種動作を覚えにくくなっている所以だ。

複雑さ
 太極拳は動作の種類がたくさんあり、且つ、動きが複雑だ。この種類の多さと複雑さが、太極拳の難しさの原因となっている。

 太極拳は手、眼、身(身体)、歩(足)の総合的な動きによって形成されているのだが、例えば、手一つを取ってみても、上腕、前腕、前腕の内側、外側、肘、手首 虎の口、指、等の各部分が、それぞれ一定の動きをし、それらの動き一つ一つを意識していなければならない。手以外の眼、身、歩についても、同様に各部分の動きを動作の間中、意識し続けなければならない。

 また、太極拳の動きの要素に「時間」『空間(方向)」「角度」「タイミング」がある。
「時間」は動作の速度
「空間」は自分と自分を取り巻く環境との関係(方向)。例えば、室内では窓の方向、鏡を背にして右、左など。目印のない広い空間では東西南北など。
「角度」は自分の身体と手や足、視線との関係。つま先の角度、左足を斜め後ろに出す…など。
「タイミング」は、身体各部のすべての動きの調和と同時性。
例えば、全身の動きの始まりと完成を一致させる。右と左、前と後ろなど、互いに関連のある動きの調和。手眼身歩をバランス良く同時に動かす…などなど。


 陰陽
  体を適切に動かし、体各部の動きを同期するには、套路の間中、常に自分の身体を意識しコントロールする必要がある。そのためには意識を動作に集中する必要があるのだが、もう一方で、太極拳は、体を緩め、リラックスした状態で行うことも求められている。集中とリラックスという、一つにするのが不可能なものを統合することが求められているのだ。