掛剣、撩剣、帯剣、長拳剣、套路前半(並歩平刺まで)手首の柔軟
- 掛剣 後ろを見る。見てから掛。
- 撩剣 手に乗せて剣を運ぶ。剣柄は手首を緩めやすい握り方をする。
- 帯剣 剣を出して用意してから、足を出しながら切る。足は左右に出す。視線も左右に剣を追う。前ばかり見ていない。
- 長拳剣・刺剣 刺す時は一気に刺す。迷わない。
- 長拳剣・掛剣 立円、体の近くを通す。細い通路で戦っている。
- 並歩点剣から撩で後ろに切り上げる時、手首がまっすぐになるまで完全に切り上げる。
- 弓歩平刺か→転身斜帯で転身するとき、つま先の方向に注意。股関節の開く限界は個人によって違うが、おおむね90度より少し広いくらいが限界。ここの場合、角度にして200度の転身が必要となる。動き始めの歩平刺で角度を深く取りすぎると、正しい動きでの転身が不可能になる。
- 虚歩前指→並歩平刺 左の腰を沈めて前を向く。剣の先を上げ、水平にして腰の横で構える。それから刺す。
- 両手の指を軽く絡ませ、手のひらの中にボールが入るくらいの空間を残したまま、手首をまわす。動かす際、脇の下を固定しない。
先生の話
剣の運用にとって大切なこと
- 自分にとってちょうど良い範囲、距離感を知ること。
例えば、どんなに近くを通しても自分の体にぶつからない、剣の動かし方。これらは人によって違うので、自分で体得しなければならない。 - タイミングや動く方向を調整して、無意味な動きをなくす。
動作と動作の間に体や手首を緩める。緩めることによって、剣を次の攻撃の態勢にスムーズに移行することができる。 - 攻撃のポイントで必要充分な力を出す。攻撃の動作のとき以外は、いつでも体の力を抜き、体力消耗をセーブする。リラックスする。
- 練習のために時間を取りにくい場合、電車を待っている時間に片足で立つ。これだけでもバランスの練習になる。
- 練習を通じて、自分が使っている無駄な力を自覚する。緊張を解き、体の余分な力を抜いて、動作を行うために必要な力だけを使えるようにする。余計な力を使わず、無駄を極限まで少なくすることは、練習で覚えるしかない。最初は考えながら動くが、慣れてくればリラックスして動くことが出来るようになる。
- 一流の運動選手は意識して体の力を抜くことが出来る。
- 太極拳の練習は自転車の練習に似ているところが有る。一旦覚えれば、考えなくてもリラックスして乗れる。
套路を練習するとき、バランスが崩れそうになって緊張する。リラックスしていればバランスがとれるのに、何かの拍子に緊張すると止めども無くバランスが崩れる。筋力、バランス感覚が足りないためもあるが、性格的にもすごく緊張しやすいのは自分でも自覚している。もう少し、人前で緊張しないようになれないものだろうか。外向的な性格の人がうらやましい。